JAN-JAN VAN ESSCHE GREETING EVENT / kune

2025.9.6 (土)- 9.7 (日)の2日間、ベルギーを拠点に活動するブランド、JAN-JAN VAN ESSCHE(ヤンヤンヴァンエシュ)デザイナーとの交流イベントをkuneにて開催しました。
秋も深まる花巻南温泉郷の奥深く。決して足を運びやすい場所ではありませんが、多くの方にお越しいただき、本当にありがとうございました。

イベント当日はkuneの近辺で採れたくるみを染料にドローイングを行いました。
地のものから生まれる柔らかな色彩はどこか力強く、馴染み深いものがありました。
ドローイングはデザイナーのJan-Janさんにとってコレクションづくりには欠かせない最初のステップとのこと。浮かび上がる抽象的なイメージを元に柔らかな線を描くところからスタートし、シルエットを構築し衣服のディティールへと形を具現化していくのだそうです。

その土地で採れたくるみインクで描かれたドローイングを眺めながら、「はじめまして」「お久しぶりです」と、Jan-Jan さんと Pietro さんの温かな人柄を中心にやわらかな弧を描くように会話が広がっていき、気がつくとどこか懐かしささえ覚える風景が目の前に広がりました。
言葉の垣根を越えて心が満たされる感覚。
それは、かつて人々がこんこんと燃える囲炉裏の火を囲んで過ごした時間のようでもあり、100年前から土地に根ざすこの古民家でもきっと繰り返されていたであろう光景を想像させてくれるものでした。

Jan-Jan さんは共に過ごす時間の中で、ふとこんなことを語ってくれました。「日本には布や糸一本とっても大切にする文化がある。織り手の息遣いや着用する人の生活、ストーリーそのものが感じられる布や服に惹かれるんだ。」と。

ラテン語に物の表面に生じる経年変化による美しさや風格を指す「パティナ」という言葉がありますが、生きた証、時間そのものがテクスチャとして浮かび上がる姿が美しいと思う気持ちにはとても共感できるものがありました。

また、Jan-Jan さんのビジネスパートナーでありAtelier Solarshopの運営とJAN-JAN VAN ESSCHEのブランディングを手掛ける Pietro さんは、「写真を撮る時はいつもその場所やものの空気感、あと詩を大切にしているよ」と話していました。
「生活」と「詩」。人の数だけある、生きる事そのものに向けられたお二人の言葉は、まるで鏡に映る姿のように衣服作りに深く反映されているようでした。

Photo by Atelier Solarshop
そして、素材で使用する動物に敬意をはらい、性質や特性を最大限に引き出す。その姿勢を大切にものづくりをされているPETROSOLAUMとコラボレーションする理由もより深く理解できるものがありました。(PETROSOLAUMのアイテムはこちら)

PETROSOLAUM デザイナーの荻野さんご兄弟にも遥々遠方よりお越しいただき、靴のオーダー会の方も一層充実したものとなりました。

珈琲ノ生さんが淹れてくれた、程良く燻された珈琲の香りは、これからも私たちをこの二日間へと記憶の中で連れ戻してくれるでしょう。

縁と円。一緒に。
この空間に刻まれた時間は、未来へと続く風景をも思い起こさせてくれるものでした。ファッションを通じて人と人の縁がつながっていく、その深い可能性を改めて感じるひとときでもありました。

改めて、今回のイベントに関わってくださった皆さん、そしてご来場くださった皆さんに、心より感謝申し上げます。
また近いうちに新たな1ページを刻める日を楽しみにしております。
(JAN-JAN VAN ESSCHEのアイテムはこちら)
kune 店主
照井
■EVENT日程
2025.9.6 sat – 9.7 san
10:00 – 17:00
■場所 kune クウネ 岩手県花巻市鉛字中野 31-1
■JAN-JAN VAN ESSCHE関連記事一覧
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