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【NEW ARRIVAL】HED MAYNER 2021-22AW COLLECTION

東京も京都も一気に季節が秋へと変わり、いそいそと衣替えをしている人も多いのではないでしょうか。そんな中、ついにHED MAYNERの2021-22AW COLLECTIONが東西各店、そしてONLINE SHOPに入荷しました。

今季、弊社VISION OF FASHIONが取り扱うブランドは、JAN JAN VAN ESSCHEにしろZIGGY CHENにしろ、都会的で洗練された印象のCOLLECTIONとなっていました。

HED MAYNERもその例に漏れず、ブランドの特色を生かしながら街に馴染むような服作りを魅せてくれています。

以下では改めてブランドの概要と、ライター鈴木の2021-22AW COLLECTIONについての所感を紹介するとともに、今季V.O.Fでお取り扱いするアイテムをずらりとご覧いただければと思います。

HED MAYNERとは

HED MAYNERは、同名のデザイナーが主宰するイスラエルのブランド。

デザイナーのMayner氏はイスラエル人で、首都エルサレムで服作りを学んだのち、パリに拠点を移して世界最先端のファッションを学びました。現在は拠点を同国人口第二位の都市テルアビブに移し、クリエーションを続けています。

インスピレーションの源は、自身が育ったイスラエルの文化です。ご存知の方も多いかと思いますが、イスラエルは西洋史において長い間重要な土地であり続けています。そのため当地では、古代から続くユダヤの文化以外にも様々な国の文化が混ざり合っています。

そうした場所で生まれたMayner氏は、子供の頃から制服や軍服、ワークウェアに古着、そして宗教的な衣服からの影響を受けて育ちました。また大人になってからは、1980年代の日本やベルギーのデザイナーからも影響を受けたようです。(出典:10 MAGAZINE

“旬”を迎えたHED MAYNERの魅力とは?でも触れているように、Mayner氏は大変柔和な人物で、その人柄は服作りに現れています。おおらかなシルエット、柔らかな色選び、何より彼の作る衣服は着る人の気持ちを優しくしてくれます。

2019年にはファッションデザイナーの世界的な登竜門LVMH賞特別賞(「カール・ラガーフェルド賞」)を受賞しており、今後が楽しみなデザイナーの一人です。

2021-22AW COLLECTIONについての所感

For the fall, Hed Mayner felt a need for clarity. This came across in his video presentation, where the clothing was captured in a straightforward runway style, complete with slow-motion passage to show details, but also in a lineup that did away with the experimentations and layering of seasons past.
秋に向けて、Hed Maynerはわかりやすさが必要だと感じていました。これは真っ直ぐなランウェイで衣服を撮影し、スローモーションでディテールをしっかりと見せるコレクションムービーだけでなく、ラインナップから過去のシーズンのような実験的なレイヤリングを取り除いた点にも現れていました。
(引用:WWD/翻訳:筆者)

引用した文章は、WWDの記者がHED MAYNER 2021-22AW COLLECTIONについての記事の冒頭に記したものです。

筆者も、今季のHED MAYNERのCOLLECITIONを見た時、同様の感想を抱きました。例えば昨年のAWのHED MAYNERはどちらかというとミリタリーやイスラエルの民族的な服作りに、モードやテーラリングのエッセンスを付け足しているというバランスでした。

対して今季のAWではテーラリングに重心を置き、そこに彼がこれまで影響を受けてきた他の要素を付け加えているというバランスに。これにより、今季の彼の作品は、“エレガント”や“成熟”、“都会的”といった表現が似合うものに仕上がっています。

この点は大きな変化と言えるでしょう。一方で変わらずHedらしいなと思うのは、生地や色の選び方です。

今季の生地はイタリアやイギリスといった、いわばテーラリングの聖地とも呼ぶべき国から厳選してきたものばかり。

ただ、Hedが選んだのはその中でも肌触りの良いウールフランネルや、奥行きのある表情を持つウールヘリンボーンといった、目にも肌にも優しい素材です。

色に関しては、彼が毎年使用しているキャメルをはじめ、クリームホワイトやベビーブルー、淡いイエローに、ミリタリーなオリーブグリーンと、いずれも柔らかい色を選んでいます。

秋冬物となると得てして重めの色が選ばれがちですが、HED MAYNERに関しては軽やかでハッピーな色が主軸となっているのです。

今季のHED MAYNERは、とりわけモードファッションに“優しさ”や“温もり”を求める方に自信を持ってお勧めしたいブランドです。

HED MAYNER 2021-22AW COLLECTION

以下では、10月15日付けでONLINE SHOPに掲載した、HED MAYNER 2021-22AW COLLECTIONのラインナップを全型一挙にご紹介します。各アイテムの詳細は、各写真下のリンクからご確認くださいませ。

ONLINE SHOP
▼京都・乙景 Instagram
▼東京・context Instagram
▼VISION OF FASHION Instagram

<NEWS>
【新入荷】
HED MAYNERの2021-22AW COLLECTIONが東西各店に入荷。
・ZIGGY CHENの2nd deliveryがCONTEXT TOKYOに入荷。
・SCHAの2021-22AW COLLECTIONが東西各店に入荷。
【リニューアルオープン】
・リユースサイト「ARCHIVE OF FASHION」がリニューアルオープン。

書き手/鈴木 直人(ライター)