【NEW ARRIVAL】JAN JAN VAN ESSCHE 2021-22AW COLLECTION vol.1
まだまだ暑い日が続きますが、このほどV.O.Fの主力ブランドとして展開しているJAN JAN VAN ESSCHEの2021-22AW COLLECTIONが入荷いたしました。
CONTEXT TOKYO、乙景の店頭、ONLINE SHOPではすでにご覧いただけますが、今日は改めて入荷アイテムの紹介させていただきたいと思います。
JAN JAN VAN ESSCHEとは
JAN JAN VAN ESSCHEは、ベルギー・アントワープを拠点にクリエーションを行っているブランドです。
インスピレーションの源は人類が培ってきた文化全般。衣服が身体を定義する鎧のような古典的な西洋のアプローチではなく、「身体が衣服を形づくる」というアプローチをとっています。
そのため、できる限り素材をそのまま衣服にするために極限まで縫い目を減らす、黒を主役に据えながらも、染めていない自然のままの色を採用する、という技法を軸としています。
デザイナーは慎ましく自由であり続けることを大切にしており、境界・制限・排他もない世界を思い描いて服作りに取り組んでいます。
結果として、彼がつくる衣服は文化的な記号(ディテール)や自身のエゴが最小限に抑えられているほか、ジェンダーレスに楽しめるよう性的な記号も排除されています。
2021-22AW COLLECTION “SUNU”についての考察その1
Jan-Jan Van Essche – Project #9 ‘SUNU’ (trailer) | LAFF21 Fashion Film from LA Fashion Festival on Vimeo.
2021-22AW COLLECTIONのテーマは“SUNU”。ウォロフ語で「私たち」という意味です。
彼らはこの言葉を「一体感、脆弱性、そして包括的な相互接続性という感情(the sentiment of unity, fragility and inclusive interconnectivity)」を要約したものと表現します。
コレクションムービーでは、お互いを求め合う男女の再会と別離、その過程で生まれる人々との出会いと触れ合いを、JAN JAN VAN ESSCHEの美しい衣服を最高の脇役として、丁寧に描きました。
(今回引用したムービーはショートバージョンですが、全編18分のロングバージョンもあります。ぜひご覧ください。)
2021-22AW COLLECTIONのアイテムは素材選びにしろ、デザインにしろ、これまで以上に着る人の肌に寄り添い、スタイリングに取り入れやすいものばかり。
コロナ禍で人と人が分断されるなか、もう一度そのつながりを取り戻したい。衣服がそのよすが(つなぎとめるもの)となって欲しい。そんな想いが今回のコレクションには込められているように感じます。
ちなみにウォルフ語とは、アフリカ西海岸(セネガル、ガンビア、モーリタニア)に住むウォルフ族の言葉で、フランス語、英語、アラビア語がミックスされた言語とされています。
これもまた、人種や世代、性別全てにおいて境界を設けないJAN JAN VAN ESSCHEの哲学とリンクしているのかもしれません。
JAN JAN VAN ESSCHE 2021-22AW TOPS&JACKET /COAT COLLECTION
今季、V.O.F各店がセレクトしたTOPSとJACKET /COATをご紹介いたします。詳細は、各写真下のリンクからご確認くださいませ。また、今回ご紹介していないアイテムもございますので、ぜひONLINE SHOPや店頭でご覧ください。
次週はPANTS COLLECTIONを紹介いたします。ぜひご期待くださいませ。
▼ONLINE SHOP
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▼VISION OF FASHION Instagram
<NEWS>
【新入荷】
・東西各店にてJAN JAN VAN ESSCHE 2021-22AWコレクションが販売開始。
・CONTEXT TOKYOではedwina horlの2021-22AWコレクションが新入荷。
<MOVIE CREDIT>
Clothing:
Jan-Jan Van Essche
Film:
Ramy Moharam Fouad
Jordan Van Schel
Music:
Willem Ardui
Choreography:
Sidi Larbi Cherkaoui
Shoes:
Petrosolaum
書き手/鈴木 直人(ライター)