JAN-JAN VAN ESSCHE”JACKET#40″×”TROUTHERS#58″ SET UP―――JJVEによる“アメカジ”の再解釈
今回ご提案するのは、大人のストリートスタイルです。
中心になっているのは、アメカジの定番であるデニムジャケットをJAN-JAN VAN ESSCHEらしい解釈で再構築したジャケット、同ブランドの名作であるワイドパンツ”の2アイテムです。
SCHA / “Art#934” Wool Watch cap / black
タッチ感が非常に優しいウールウェルトで作られたワッチキャップ。SCHAの帽子の魅力は、デザイナーの表現欲を押さえ込んでいる点にあります。
デザイナーのエヴァ・クラセク(Ewa Kulasek)は、以前は彫刻アーティスト。ゆえに帽子という造形的なシルエットを表現する力を持っています。
高い芸術性を確立している一方で、同時に実用性も高いレベルで両立しています。SCHAと言えばハットが白眉ですが、このワッチキャップにも同ブランドの哲学がしっかりと現れています。
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JAN-JAN VAN ESSCHE / “JACKET#40” BLACK WOOL/ LINEN TWILL
今回のスタイリングの主役的存在。
形自体はデニムジャケットそのものですが、ウールリネンツイルのマットな質感や、前上がりの裾、縫い目のない肩や背中のパターンなど、JAN-JAN VAN ESSCHEの技術とセンスが随所に盛り込まれた一着です。
「どうしてJAN-JAN VAN ESSCHEがデニムジャケットを?」と思う人もいるかもしれません。
確かに日本やアフリカの民族服からインスパイアされたイメージが強いJAN-JAN VAN ESSCHEですが、もともと独立前の彼はLEEで働いていており、プライベートでも自身のアイテムにデニムを合わせるスタイルを好んでいます。
そんな彼が作ったデニムジャケットは、いわば「アメカジの再解釈」。一通りファッションを楽しんだ大人にこそ着て欲しい一着です。
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ZIIIN / “RYDEN” / black
“RYDEN”は、闇の中に走る稲光をイメージして染めてもらったZIIINの新作カットソーです。
タイダイ染と言うと、ヒッピーカルチャーや古着カルチャーをイメージする人も多いかもしれません。しかし”RYDEN”は染めのパターンとリラックスしたサイジングにより、タイダイ染をモードファッションとして提案することに成功しました。
実はこの”RYDEN”、20SSにリリースしたカットソー“FAUST”を染め直したもの。そのためファブリックも上質で厚みのあるオーガニックコットンで、肌触り・耐久性共にご満足いただけるはず。
染めの間から覗く、もともとのボディのカラー―――生成り、ミント、パープル、ピンク―――も魅力的なアイテムです。
一枚ではもちろん、長めに設定した袖丈のおかげで長袖カットソーとのレイヤードもサマになります。
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JAN-JAN VAN ESSCHE / “TROUTHERS#58” BLACK WOOL/ LINEN TWILL
JAN-JAN VAN ESSCHEが毎シーズンマイナーチェンジを繰り返しながらリリースしている、定番ワイドパンツのウールリネンツイルバージョンです。
JAN-JAN VAN ESSCHE のワイドパンツは新たな「基準」になり得るアイテムだと考えています。
ラックにかかっていると至って普通のワイドパンツなのですが、履いてみるとシルエットの美しさに驚いていただけるはずです。
とりわけバックスタイルと、斜め前45度のシルエットの角度は秀逸。ぜひ一度ご試着いただければと思います。
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文/中村 憲一(京都・乙景)
編集/鈴木 直人(ライター)