【COLUMN】GUIDIとは? イタリア発・唯一無二のレザー表現で世界を魅了するアルチザンブランド
はじめに – GUIDIとは
ファッションの世界において「革」という素材は、単なる衣料の一部を超え、時に人生を共にするパートナーのような存在になります。その象徴的なブランドのひとつが『GUIDI(グイディ)』です。
100年以上にわたりイタリア・トスカーナ地方で受け継がれてきた伝統的な革なめし技術を背景に、GUIDIはアルチザンの世界を代表する存在へと進化しました。
この記事では、GUIDIの歴史・レザーの特徴・代表的なアイテム、そしてスタイリングの魅力までを紐解き、なぜ世界中のファッショニスタがGUIDIを愛してやまないのかをご紹介します。
GUIDIの歴史と背景
GUIDIの起源は1896年に遡ります。イタリア・トスカーナで設立された小さなタンナーは、植物性タンニンを用いた伝統的なフルベジタブルタンニングを守り続けてきました。
この手法は効率的なクロムなめしとは異なり、時間と手間がかかる分、革本来の表情と奥行きを最大限に引き出すことができます。
GUIDIは当初、ラグジュアリーブランドのために革を供給する工房でしたが、やがて「自分たちの名で作品を世に出すべきだ」という思想のもと、自社名でのプロダクト展開を2005年に開始。これが現在のGUIDIのブランドとしての礎となりました。
GUIDIレザーの特徴

GUIDIの最大の魅力は、その革そのものに宿っています。
植物性タンニンを用いたフルベジタブルタンニングによって自然な仕上がりを実現し、環境に優しいだけでなく、使い込むほどに奥行きと深みが増していきます。
また、革全体を染料に浸す「ドラムダイ」と呼ばれる独自の染色技術を駆使することで、色むらや陰影が生まれ、唯一無二の表情を持つ革が完成します。GUIDIのような高品質革靴ブランドにおいて、「手作業 × 素材を活かす」アプローチがいかに重視されているかを物語ります。
GUIDIのタンナー工房では、なめし後の革を吊るして乾燥させる工程が見られます。この工程を通じて革は湿度や温度を吸収し、奥行きのある風合いを得るのです。革素材そのものの質感は、一見均一な黒でも光の加減で微妙に色が揺らぎ、これは植物性タンニンなめし特有の表情といえます。
さらに、GUIDIのレザーはしっかりとした厚みを持ちながらも柔軟性があり、履き込むほどに足へと馴染み、持つ人の身体に寄り添っていきます。時を重ねることで表面に刻まれる経年変化こそが最大の魅力であり、靴やバッグはユーザーと共に成長し、他にはない風合いを作り上げていくのです。
特に黒や赤、グレーといったカラーバリエーションは、どれも一見すると無骨ですが、光の角度や時間の経過で微妙に表情を変え、持ち主だけの革へと成長していきます。
GUIDIの代表的なアイテム
ブーツ
GUIDIを語るうえで欠かせないのがブーツです。中でもバックジップブーツ はブランドのアイコン的存在。シンプルながら力強いシルエットと、履き込むほどに自分の足型に馴染むフィット感が魅力です。
VOFのオンラインショップでも定番人気であり、GUIDI バックジップブーツ は初めての一足として選ばれることが多いモデルです。
バッグ
GUIDIのバッグは、靴と同様に重厚なレザーを用いつつ、日常で使いやすい形に落とし込まれています。特にトートやショルダーバッグは、シンプルなデザインながら革の存在感が際立ち、使うほどに味わいが深まります。
VOFでは、GUIDI レザーバッグ が入荷するたびに注目を集めています。最近では、ショルダータイプのサイズも入荷し、多くのファッショニスタに選ばれています。

最近ではV.O.Fでも取り扱いのある有松の伝統技術をルーツとし400年を超える先人らの叡智を受け継ぐライフスタイルブランドsuzusanとの、東洋と西洋のクラフトマンシップを融合させた限定コラボレーションバッグも手がけたりなどもしています。(詳細はこちら)
ウォレット・小物
GUIDIは財布やベルトといった小物類でも、その個性を発揮します。長財布やコンパクトウォレットは、革の質感をダイレクトに楽しめる逸品。普段使いで日々手に触れることで、革の経年変化をより身近に感じられるのも魅力です。
詳細は GUIDI一覧より、「財布・アクセサリー」の掲載情報をご覧ください。
- コーディネートとスタイリング
GUIDIのアイテムは、スタイリングの「軸」として機能します。
STYLING#1

HAT SCHA #2 – 7 Zz“ Black #934
OUTER ZIGGY CHEN 0M2531201 CLASSIC DUVET JACKET 3
KNIT ZIGGY CHEN 0M2532503 CREW-NECK CARDIGAN 54
PANTS ZIGGY CHEN 0M2530501 DROP CROTCH WIDE-LEG TROUSERS 04
SHOES GUIDI 100 SLIP ON / BLKT
ZIGGY CHEN のレイヤードスタイルにGUIDIのスウェードスリッポンを合わせることで、コーデ全体にリラックス感と雰囲気の統一感が生まれる。
STYLING#2
HAT SCHA #2 – 7 Zz“ Black #934
TOPS スタッフ私物
BAG PKT1 PHONE HOLDER SHOULDER CASE (1枚目) BV06 FANNY BAG (2枚目)
PANTS JAN-JAN VAN ESSCHE TROSERS #87 DOUBLE PLEATED TROUSERS Ridged Linen Wool Eggplant Indigo
SHOES 100 SLIP ON / BLKT (1枚目)788V CLASSIC VIBRAM BLKT (2枚目)
JAN JAN VAN ESSCHE のワイドシルエットに、GUIDIのショルダーバッグをプラスすれば、都会的で洗練された雰囲気に。7分丈のパンツはブーツと相性も良い。
VOF Journal内でも今後、実際のスタッフコーディネート例をご紹介していきます。
GUIDIがファッショニスタに愛され、選ばれる理由

GUIDIは単なるファッションブランドではなく、その根底には「不完全さを美とする」という哲学が息づいています。ひとつとして同じ表情を持たない革や、使い込むことで浮かび上がる色むらやシワを欠点ではなく個性として尊重する姿勢は、まさにGUIDIのものづくりを象徴するものです。

こうした考え方はアルチザン系ブランドに共通する価値観でもありますが、GUIDIは特に強くそれを体現しており、大量生産では決して得られない「人と素材の対話」が、ひとつひとつのプロダクトに宿っています。

その結果、GUIDIは世界中のファッショニスタに愛され続けています。代替のきかない唯一無二の革表現はもちろん、アルチザン系にもモード系にも馴染むスタイリングの汎用性を兼ね備えています。

また、使い手のライフスタイルに寄り添いながら日々変化していく「育てる楽しみ」も大きな魅力のひとつです。さらに、大量流通を行わないことで保たれる希少性が所有欲を満たし、ファッションを深く愛する人々にとって特別な存在として選ばれ続けているのです。
GUIDIの魅力に触れてください

GUIDIは「革を履く」「革を持つ」という行為を超えて、人と素材の関係を楽しむ体験そのものを提供しています。アルチザンブランドを愛する人々にとって、GUIDIは避けて通れない存在であり、また初めてアルチザンの世界に触れる人にとっても最良の入口となるでしょう。
GUIDIのプロダクトは、取り扱い店舗が限られているため希少性が高いです。
私たちVOFでは、店舗でもオンラインでも、様々なアイテムを扱っていますが、発売と同時に売り切れてしまう人気のアイテムも複数あるため、ご了承ください。
店舗では実際に革の質感を触れ、スタッフと対話することで、より深い理解と愛着を持っていただけます。
【店舗はこちら】
東京 表参道「CONTEXT TOKYO」
京都 河原町「乙景」
岩手 花巻「kune」
【オンラインで探すなら】

ぜひVOF Journalでブランドの背景を知り、GUIDIコレクション でお気に入りの一品を見つけてください。そして、VOFの店舗でその革の息遣いを体験していただければ幸いです。
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