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JAN-JAN VAN ESSCHE / “PARKA#7″×ZIIIN / “RYDEN”―――「雨の音」を楽しむ

JAN-JAN VAN ESSCHE / "PARKA#7"×ZIIIN / "RYDEN"―――「雨の音」を楽しむ

今回ご提案するのは、JAN-JAN VAN ESSCHEが定番として作り続けているフードコートを主役に組み立てたストリート感漂うスタイルです。

帽子には上品な質感が魅力のSCHAのワッチキャップをセレクトし、インナーにはZIIINの新作カットソー”RYDEN”を差し込みました。以下、アイテムを一つ一つ紹介していきましょう。

SCHA / “Art#934” Wool Watch cap / black

SCHA / "Art#934" Wool Watch cap / black

男性らしさが際立つ、ウールウェルトで作られたSCHAのワッチキャップ。デザインらしいデザインはほとんど入っていないシンプルなアイテムですが、SCHAの帽子の魅力はそこにこそ発揮されています。

デザイナーのエヴァ・クラセク(Ewa Kulasek)は、以前は彫刻アーティストとして活動していました。そのため帽子という立体感のあるシルエットを、高い芸術性と実用性を両立したうえで表現する力を持っています。

SCHAと言えばハットが白眉ですが、このワッチキャップにも同ブランドの哲学がしっかりと現れています。

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JAN-JAN VAN ESSCHE / “PARKA#7” OFF- BLACK COATED COTTON

JAN-JAN VAN ESSCHE / "PARKA#7" OFF- BLACK COATED COTTON

ボブ・マーリー曰く「雨を感じられる人間もいるし、ただ濡れるだけの奴らもいる」(『CATCH THE FREEDOM』より)。

日本では傘を差すのが当たり前ですが、ヨーロッパでは傘を差さずにフード付きのコートを着て、雨が降るとさっとフードを被るだけという人が少なくありません。”PARKA#7″はそんな大陸の習慣から生まれたコートです。

JAN-JAN VAN ESSCHEは「このコートを着ると、雨の音が気持ち良いんだ」と言います。耳のそばでポツポツポツと雨の音が聴こえるので、ただ雨に濡れるよりも、あるいは傘を差すよりも、雨を感じることができるのです。

ハリのあるコットンにオイルコーティングが施されているので、ある程度の雨なら耐水性の心配は不要。雨の日が楽しみになる一着です。

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ZIIIN / “RYDEN” / black

ZIIIN / "RYDEN" / black

闇の中に走る稲光をイメージしたタイダイ染が特徴の”RYDEN”。

ヒッピーカルチャーや古着カルチャーとつながりがちなタイダイ染ですが、”RYDEN”は染めのパターンとリラックスしたサイジングのおかげで、モード感の強いアイテムに仕上がっています。

ZIIINでは20SSに “FAUST”というカットソーをリリースしていましたが、実はこの”RYDEN”は“FAUST”に染めを施したもの。

そのためファブリックは“FAUST”と同じ、上質で厚みのあるオーガニックコットンを使用しています。肌触り・耐久性共にきっとご満足いただけるはずです。

また“FAUST”は多彩なカラー(生成り、ミント、パープル、ピンク)が魅力でしたが、”RYDEN”ではそのカラーが染めの間から控えめに覗く仕様に。「こちらの方が使いやすい」と感じる人もいるのではないでしょうか。

一枚ではもちろん、長めに設定した袖丈のおかげで長袖カットソーとのレイヤードもサマになるので、春夏だけでなく秋冬にも活躍してくれる一着となっています。

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文/中村 憲一(京都・乙景)
編集/鈴木 直人(ライター)